小切手や手形の仕組みをフロー図でわかりやすく解説

小切手

小切手は「多額の現金を持ち歩かなくていい」というメリットがあります。

約束手形は「手持ちの現金が不足していても利用できる」というメリットがあります。

為替手形は「手間の省略」というメリットがあります。

小切手の仕組み

小切手の仕組み
小切手の仕組み
  1. A社が銀行に当座預金口座を開設
    小切手帳の交付を受け、支払いに必要な金額を預け入れる
  2. B社に小切手を渡す
  3. B社が銀行に小切手を持参する
  4. 小切手に記載された金額を銀行から受け取る

小切手は、支払う方から見れば、多額の現金を持ち歩く必要がないというメリットがあります。

また、もらう方から見れば、小切手は回収の保証になります。

口約束で後で口座に振り込む、と言われても保証がないからです。

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約束手形の仕組み

手形の仕組み
約束手形の仕組み
  1. C社が銀行に当座預金口座を開設
    約束手形の交付を受ける
  2. D社に約束手形で支払いを行う
  3. 支払い期日までに、約束手形に記載した金額を預け入れる
  4. 支払い期日が到来したら、D社は受け取った約束手形を銀行に持参する
  5. 約束手形に記載された金額を銀行から受け取る

約束手形は、現状は手持ち資金が足りないけれども、●●日には用意できるから、サービス(工事など)をお願い、という場合に使われます。

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為替手形の仕組み

為替手形の仕組み
  • E社はG社に売掛金500万円がある
  • E社はF社に買掛金500万円がある
為替手形の仕組み
  1. E社はG社に為替手形(500万円)の支払いを依頼
  2. F社に為替手形を渡す
  3. 支払い期日までに500万円を預け入れる
  4. 支払い期日が到来したら、F社は受け取った為替手形を銀行に持参する
  5. 500万円を銀行から受け取る

このように為替手形を利用すれば、本来

  1. E社がG社の売掛金500万円を回収
  2. E社がF社への買掛金500万を支払い

といった2回の手間を1回(G社からF社への支払い)で済ませることができます。

ただ、現実的には手間の省略というよりも、現金の取り立てで使われる場合がほとんどです。

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最後まで閲覧して頂きありがとうございます。

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