買掛金の勘定科目を使う場合や仕訳事例

買掛金とは「通常の営業活動に該当する仕入や外注加工費」などの未払いに使用する勘定科目です。
1ヵ月分の取引を月末で締め、翌月の10日や20日、末日などに振込む形が多いです。
よって通常は、月末に1ヵ月分の買掛金(債務)が残っていることになります。
買掛金とは
商品の購入費や外注加工費等、いわゆる仕入先等との通常の営業活動で生じた費用の未払いを処理する勘定科目となります。
未払金とどう違うのでしょうか?
そうですね。
未払金、あるいは未払費用と混同しがちなので整理しましょう。
買掛金と「未払金や未払費用」との違い
- 買掛金
- 通常の営業活動で生じた費用の未払い
- 未払金
- 通常の営業活動で以外で生じた費用の未払い
- 未払費用
- 継続したサービスの提供を受けており、すでに提供されたサービスに対しての未払い
通常の営業活動というのは、たとえばジュースの自動販売機を売るA社が、自動販売機を仕入れるのは通常の営業活動となります。
一方、ソフトウェア開発のB社が、自社にジュースの自動販売機を設置するために、自動販売機を仕入れるのは通常の営業活動以外となります。
よって、同じジュースの自動販売機の購入でも、
- A社の未払いは買掛金
- B社の未払いは未払金
となります。
未払費用は、たとえば毎月の家賃の支払いなどが該当します。
3月分の家賃を4月に支払うことになった場合などに、3月に未払費用として計上します。
買掛金の仕訳例
借方 | 貸方 |
---|---|
仕入 500,000円 | 買掛金 500,000円 |
借方 | 貸方 |
---|---|
買掛金 500,000円 | 普通預金 500,000円 |
借方 | 貸方 |
---|---|
買掛金 500,000円 | 普通預金 499,670円 雑収入 330円 |
借方 | 貸方 |
---|---|
買掛金 500,000円 | 普通預金 300,000円 売掛金 200,000円 |
仕入れの値引きや返品があった場合の仕訳方法については、「仕入れの値引きや返品があった場合の仕訳方法」をご参照ください。
仕入れ額に応じてリベートを受け取った場合の仕訳方法については、「仕入れ額に応じてリベートを受け取った場合の仕訳方法」をご参照ください。
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