売掛金とは?仕訳事例や未収入金・未収収益との違いを解説

そろばんと集計する紙

売掛金とは、本業の営業活動に伴う売上の未回収代金のことです。

顧客から支払いを受けるまで、この未回収代金は企業の資産として会計に計上されます。

売掛金とは

売掛金(うりかけきん)とは、企業が商品やサービスを提供した後、顧客からまだ受け取っていない代金のことを指します。

簡単に言えば、未回収の売上代金です。

売掛金は企業の資産として計上され、貸借対照表の「流動資産」の部に記載されます。

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未収入金(未収金)との違い

本業ではない不動産の賃貸料や株式の売却など、営業活動以外の取引に基づいて発生した未収のものが未収入金となります。

ちなみに、不動産の賃貸料や株式の売却が本業であれば、売掛金となります。

未収入金(未収金)も貸借対照表の「流動資産」の部に記載されます。

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未収収益との違い

通常の営業取引により発生する収益で、一定の契約に従って継続したサービスの提供をしている場合に、すでにサービスの提供が済んでいて、代金未収のものが未収収益となります。

具体的には、企業が所有する物件を他に賃貸していて、当月分の賃貸料がまだ支払われていない場合などに未収収益を計上します。

収益という単語から、損益計算書に記載されると思われがちですが、未収収益も貸借対照表の「流動資産」の部に記載されます。

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売掛金の仕訳事例

①商品100万円を販売した。代金は来月に入金予定である。

②先月販売した商品の代金100万円が普通預金に振り込まれた。

③取引先の倒産により、売掛金500万円のうち400万円が回収不能となった。

④300万円の商品を掛けで売っていたが、そのうち20万分が商品の不良により返品された。

⑤得意先に対する売掛金200万円と、同社に対する買掛金150万円を相殺し、残額50万円を現金で受け取った。

取引内容借方貸方
売掛金 100万円売上 100万円
普通預金 100万円売掛金 100万円
貸倒損失 400万円売掛金 400万円
売上値引・戻り高 20万円売掛金 20万円
買掛金 150万円
現金 50万円
売掛金 200万円
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