荷造運賃の勘定科目に該当するものや仕入や通信費との違い
「運送費用 = 荷造運賃」ではありません。
何を送るのかで、勘定科目が変わってきます。
商品や製品などを発送する場合の費用は荷造運賃ですが、書類などを郵送する費用は通信費となります。
また、商品を仕入れた際に生じた運送費用は、仕入に含めます。
荷造運賃に該当するもの
荷造運賃の勘定科目は、商品や製品をお客様に届けるための運送料などが該当します。
具体的には、以下のようなものが荷造運賃の勘定科目に該当してきます。
- 荷造運賃に該当するもの
- 発送運賃
- 小包料金
- 包装紙代
- 梱包用費
- バイク便
- 宅急便代
- パッキン代
- コンテナ代
- 航空貨物代
- ガムテープ代
- ダンボール代
ガムテープやダンボール代は消耗品費ではないのですか?
運送するため(梱包するため)に購入したガムテープやダンボール代は、荷造運賃の勘定科目に含めます。
荷造運賃の仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
荷造運賃 2,180円 | 現金 2,180円 | お客様への商品発送費用 |
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
荷造運賃 5,000円 | 現金 5,000円 | 商品発送のためのダンボール代 |
梱包用のダンボールを大量に購入したのですが、期末時点で在庫がかなりあります。
購入時に全額、荷造運賃として計上しているのですが、決算で何かする必要はありますか?
貯蔵品に振り替える必要があります。(注1)
借方 | 貸方 | 摘要 |
---|---|---|
貯蔵品 15万円 | 荷造運賃 15万円 | 期末時の在庫分の振替仕訳 |
注1
継続的に毎期一定数量を購入している場合は、貯蔵品に振り替えないことも認められています。
荷造運賃と「仕入や通信費」との違い
商品を購入した場合の運賃費用も、荷造運賃で処理するのですか?
いや、その場合は「仕入」に含めます。
あくまでも商品や製品を売り上げた際の運賃費用などが、荷造運賃となります。
詳しくは「仕入れに含めるもの」に記載しています。
そうなると書類を発送する場合は、どうなるのですか?
通信費となります。
通信費についての詳しい内容は「通信費の勘定科目で処理するものや仕訳方法を解説」に記載しています。
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