通信費の勘定科目で処理するものや仕訳方法を解説
切手代や携帯の通信費は通信費の勘定科目で処理します。
では、切手をまとめて購入した場合や、携帯端末を購入した場合は?
通信費の勘定科目で処理するもの
以下のようなものは、通信費の勘定科目で処理します。
- 通信費に該当するもの
- 切手代
- はがき代
- 宅配料金
- 書留料金
- 速達料金
- バイク便
- 航空郵便
- FAX送信代
- 固定電話代
- 携帯電話料金
- 内容証明料金
- ゆうパック料金
- プロバイダー料金
- クラウドストレージの利用代
ちなみに、携帯端末やFAX機器を購入した場合は通信費ではなく、消耗品費や器具備品などで仕訳を起こします。
⇧目次に戻る通信費の仕訳方法
①消耗品を購入する際に、宅配料金として2,180円かかった。
仕訳は以下のようになります。
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 2,180円 | 現金 2,180円 |
②娘にプレゼントを送るのに、ポケットマネーから宅配料金1,040円を支払った。
仕訳不要です。
このようなプライベートな出費は、会社の経費に計上できませんので、仕訳は起こしません。
また、スマホなどの電子マネー機能から出費した場合には、内容を精査して、仕訳を起こす必要があります。
⇧目次に戻る切手をまとめて購入した場合
切手をまとめ買いした場合でも、通信費で仕訳してよいのでしょうか?
通信費でも大丈夫です。
ただ、決算時に未使用分がありましたら、その分を貯蔵品の勘定科目に振り替える必要があります。
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 10万円 | 現金 10万円 |
借方 | 貸方 |
---|---|
貯蔵品 9万円 | 通信費 9万円 |
また、以下のような処理も可能です。
借方 | 貸方 |
---|---|
貯蔵品 10万円 | 現金 10万円 |
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 1万円 | 貯蔵品 1万円 |
どちらの場合でも、最終的な結果は同じとなります。
⇧目次に戻る支払い日に計上しても良い?
携帯の通信料金やインターネットのプロバイダー料金ですが、支払日に費用計上して問題ありますか?
原則は利用した月に費用計上します。
ただ、継続適用するのであれば、支払日に費用計上することも認められます。
3月分の携帯の通信料金が5万円であり、引き落としが翌月の4月である場合の、利用した月で費用計上する場合の仕訳、支払日に費用計上する場合の仕訳は、以下のようになります。
仕訳の起票月 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
3月 | 通信費 5万円 | 未払費用 5万円 |
4月 | 未払費用 5万円 | 預金 5万円 |
仕訳の起票月 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
3月 | 不要 | |
4月 | 通信費 5万円 | 預金 5万円 |
ちなみに、クラウドストレージの利用代なども同様です。
⇧目次に戻るまとめ
今回の記事では、
- 通信費の勘定科目で処理するもの
- 切手をまとめて購入した場合の仕訳方法
- 仕訳を計上するタイミング
について解説しました。
最後まで閲覧して頂きありがとうございます。
- この記事を書いた人
- 都心綜合会計事務所
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